幻想は現実へ
うーむ、想像とは一味違った結末を迎える今回の夢枕版陰陽師。
紛れもない傑作である。
あっという間に読み終わる事の出来る、あっさりとした筆致だが、1を書いて10を語っている。
一行が普通の作家の10行にも20行にも匹敵する意味合いを持っている。
それでいて読んでいて重い部分は無く、さらさらと流れるように読ませるのである。
ストーリーについてはもはや語るまでも無い。
完璧とも言うべき伏線の纏め方には舌を巻いた。
映画化するならば、この作品であろうと声を大にして言いたいと、
本気でそう思った。
やっぱり陰陽師はいい。
待ってましたとばかりに、上下セットで購入。 ページを開けば彼らに会えるかと思うと嬉しくて仕方ない。 その日のうちに一気に読んでしまった。 面白い。 そうきたか、と何度も思わされて悔しいくらいに面白かった。 最後は、ほろりと泣かされた。何の為に生きているのか。 思わず考えさせられる。 登場人物もいずれも魅力的でぐいぐいと惹きこまれる。 俵藤太に、大いに感情移入してしまった。 ・・・だが、正直ちょっと物足りなかったので☆4つ。 今回は何しろ陰陽師がたくさん活躍するので、彼らが控えめと いうのもあるのだろうが、読み進むたびに『源博雅』という漢の 立つ位置がいつもと違うと感じたせいだ。 晴明と2人でいる時はそうでもないんだが、大勢といる時の関 わり合いというか何というか・・・妙に気になる(俺だけか?) あとがきを読んで『やっぱ違ったんだ』と一人納得した。 色々と書きましたが、素晴らしいお話です。 お勧め。 是非、秋の夜長に酒でもやりながら読んで下さい。
読書の秋とゆうことで長編作品に挑戦してみました。
今回の作品は、晴明・博雅の活躍より、道満! この作品には随所に道満が登場します。この道満の登場で話が 二転三転とするため、長編でしたが最後まで飽きずに一気に読 んでしまいました。 秋の夜長に読書をするにはおすすめの1冊です。
人は悲しい
「生成姫」は、女であることの辛さ、悲しさを大々的に描いたのに対し、こちらは逆に男であることの辛さ、悲しさが描かれた作品だと思いました。クライマックスで博雅が泣いてしまうところで、博雅らしいなと思うと同時に、こらー男だろ、しっかりせんかい! 男のほうが、実際は泣きたくても泣けなかったり、弱音を吐きたくても吐けなかったり(博雅は別)、平安時代とか鎌倉〜江戸時代の男性は本当は逃げ場がなくて、自分を良く見せたくて、それで人を利用せざるを得なかったり、大変だったのかも知れないとしみじみ感じさせられました。鬼と人との境界ってどこなんだろうな・・・本当に・・・。
文藝春秋
陰陽師 瀧夜叉姫 (上) 陰陽師 夜光杯ノ巻 陰陽師 首 陰陽師 鉄輪 陰陽師 瘤取り晴明
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